DCSS 各種族の紹介・雑感(3)
今回は割と純粋に殴りに向いた(要するに脳筋向けな)種族の紹介をしていきます。最後に紹介するDD以外はどれも使いやすいと思う。
(1) Minotaur(Mi)
猪突猛進な牛こと戦闘バカ。素手を含むあらゆる武器に正の適性をもつだけでなく(ほとんど+2)、弓・クロスボウといった遠距離武器にも+1の適性がある。
甲冑・回避、ともに適性がある数少ない種族の一つ(他はTe,DD,Haだけであり、いかに希少価値かがわかる)でもあり、防御も完璧(Lvアップ時のステータス振りをすべてDexにすることで、GDAを着てすら回避を機能させられる)。
その代わりに魔法は全ての領域に適性がなく、要するにシンプルに脳筋やろう、みたいな種族ではある。……
のだが、本当に恐ろしいのは、スキル適性ではなく、追加攻撃として機能する頭突きである。
敵を攻撃したときだけでなく、敵から攻撃を受けたときにも反撃として敵に追加攻撃を加えている(追加攻撃最強のVSでさえ、反撃はしていない)。
一見地味に見えるかもしれないが、ゆっくり信仰で追加攻撃発生率にブーストをかけると如実にわかる。歩いてるだけで敵が死ぬ。マジであかんやつwwww
Miはゆっくり信仰を使わない場合は、辛うじてバランスの範疇内で、top-tier種族には挙げなかったが、ゆっくりを使うなら間違いなくtop-tierの一つでしょう。
追加攻撃のおかげで最序盤から適当に操作しているだけで強く、intブーストが載ってきたあたりで、刃の手を使ってスパスパ切り刻んで、最後は石像に変身して地獄・パンデモを悠々と回ることができる。
トロルの立場がないね。強すぎてヤバい。
(2) Hill Orc(HO)
Miと並んで大人気の脳筋種族。Miとの大きな違いは、第一に頭突きがないこと。
なので、Miほど序盤安定する訳ではない。
第二に、武器適性がMiより偏っていること。Miはほとんど+2なのに対し、HOは斧だけ+3で後は大体+1が多い。
斧自体がすごく強い系統で、Miで脳筋やるときも大体斧を選ぶことが多いと思われるので、ここはむしろHOの強みだと考えていいでしょう。
第三に、遠距離武器はMiほど得意ではないということ。弓やクロウボウを使うならMiには勝てない。が、実は投擲適性はMiもHOも同じ+0なので、投擲で戦うならさほど大差はない。
第四は、Miと違って回避が苦手なこと。Miは回避+1なのに対し、HOは回避-2。
HOは斧適性が抜群なので、ついつい両手斧を振り回したくなるが、その際にEVが低いというのは結構辛い。なので、斧を振り回す上でも、やはりMiの方が安定感があるかもしれない。
ここまで、HOがMiより劣っている点ばかり書いてきたが、優れている側面もある。
それは、祈祷適性と魔法適性である。
祈祷適性はなんと+3で全種族中top。YredelemnulやQazlal,Elyvilonなど、祈祷スキルをしっかり振っていかなければいけない祈祷脳筋ビルドでは、Miより明らかにHOの方が有利。
あと、HOは一見魔法が苦手そうに見えて、実は魔法はそこそこ使える方。
詠唱こそ-3と低いが、妖術・召喚・死霊・Hex・地術は0ベース。他は1とか-2が多いが、一方のMiは-3とか-4ばっかりなので、明らかにHOの方が魔法が得意。
引きがよければ、まだ3ルーンも取っていないのに、Necromutationが実用範囲内に入ったりする。
もちろん、そんな無茶なことをする意味はない。ただのネタプレイである(なお、そのHOはパンデモでセレボブにやられた模様。Necromutationの無力さを感じる)。
HOのMiと使った使い方としては、重装魔法デュアルを目指すのが最もわかりやすい。ただ、脳筋スタートするとIntが低いので、レベルアップ時にIntにそこそこ振る必要はある。
ただ、それがめんどくさい、ゆっくり信仰しよう、とかなっちゃうと、Miも簡単に魔法を使い始めてしまうのはHOの悩みどころかもしれない。
(しかも、MiはHOより軽装が得意なせいで、Miの方が魔法が得意な疑惑さえある)
(3) Merfolk(Mf)
水棲の民。無印から続く人気種族。
HOが重装斧デュアルなら、Mfは軽装槍デュアルといった感じ。
(HOが軽装を苦手とするように、Mfは重装が苦手)
槍適性+4、回避適性+3と、殴り適性は抜群、魔法もHOと同じく普通に使える。
おまけで水中で泳げて、EVにブーストがかかる。
わかりやすく強い種族ですね。
ただ、個人的にはMfは変異術師でスタートして素手で戦うのが好み。
素手+1,回避+3,変異+3,毒+1,氷+1って、序盤の変異術師に必要なスキル適性が全て揃っているのは現在のDCSSではこの種族だけ。
MiTmの方が遥かに簡単だけど、これはかなり邪道なにおいがするので、王道に変異術師やりたいならMfがいい。
(4) Deep Dwarf(DD)
異色の種族。なんと自然回復しない。自然回復しない種族は、DDとbloodless状態のVpくらいなものである。
自然回復停止はとてつもない制約なので、信仰には当然制約がかかってしまう。
実質Trog,Elyvilon,Makhleb,Kikubaaqudgha,(終盤の)TSOくらいしか選択肢がないので、信仰システムが重要なこのDCSSというゲームにおいて、プレイの幅はどうしても狭まってしまう。
ではDDの何が強いか?というと、
・ダメージ軽減
・癒しワンドを初期所持、最大MPを減らすことで任意のワンドを充填できる
・スキル適性、ステータス
・5を押さなくていいためTA向き、レベルアップで地形感知がつくのでTA向き
の4つである。
順に説明していくと、DDにはダメージ軽減があって、これが実質ACの水増しとして機能する。
さすがにGrほど硬くはならないが、地味に強い。毒ダメージ、スマイトすら軽減対象に入る(後半のhellfireやtormentも軽減対象)なので、序盤はすごく硬い。
毒で死なないのは超快適です。
ただ、その地味強だけで、超弱の再生停止は相殺できる訳はない。DDが強いのはこれ以降の強みもあってこそ。
2番目の特性としては、要するにいつでも回復できるということ。
序盤が最も厳しいこのゲームにおいて、序盤にいつでも回復できるというのは凄まじいアドバンテージ。
もちろん回復ワンド使いまくって、MP犠牲の充填も使いまくったら、後半しんどくなるからある程度は自重する必要はある。
ただ、後先考えなければ、序盤性能は最高峰の一つといっていい。だから凄く初心者向き。
3ルーンくらいなら割と適当にワンド充填使いまくってもMPは足りるので、3ルーンならtop-tier種族の一つ、15ルーンを見据える場合はあまり雑に充填使えないので、そこはちゃんと考える必要はある。
3番目の特性としては、適性やステータスが凄まじくよい。
ぱっと見わかるのは、祈祷の+3、発動の+4。発動適性高すぎです。
さらに、甲冑・回避両方に適性がある数少ない種族というだけでなく、ステータスが高い(特にStr,Int)ので、鎧を着て魔法を唱えるのもHOより簡単である。
特に死霊術、地術が得意なので、そういった方向を生かして重装魔法戦士を目指すのも悪くない。というか、15ルーンを狙うなら、その方向が最も安定しそうである。
4番目に書いたことは、要するにTAをバリバリやる上級者にとっては現状一番の種族だということ。今のtop-scoreはDDWrです。