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@ゲー単走部

ローグライク雑記。変愚蛮怒、DCSSなど。

DCSS ゆっくり信仰のススメ

Roguelike DCSS

今回も Roguelike Advent Calendar 2014 - Adventar

の記事です。 内容はDCSSです。

 

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DCSS ゆっくり信仰のススメ

この記事は、DCSSのCheibriados(通称ゆっくり様)信仰のガイドのつもり。
ゆっくり様は非常に強力な神様なのだが、その制約のために扱いが難しい。
結果、海外ではしばしば色物扱いされ、挙句の果てには弱いなどと評されることもある。
だが、ゆっくり信仰は一見色物のように見えて、実はかなり安定したプレイを可能とする信仰なのである。
ここではゆっくり信仰の組み立てる戦略を解説する。
より多くのプレイヤーにゆっくり信仰の秘める強さを知ってもらいたいと願っている。

1. ゆっくり信仰はどういう信仰か
crawlは信仰システムを採用している。
神を信仰することで様々な恩恵を受けられ、有利にダンジョン探索を進められるというシステムだ。恩恵だけでなく、何かしら制約を受けることもある。

無信仰を制約0、恩恵0の基準状態とするならば、ゆっくり信仰は、「制約は重いが受ける恩恵も大きい」神様である。
(逆に、ゆっくり信仰を制約0、恩恵0の基準状態とすれば、無信仰の方こそ「制約は重いが恩恵も大きい」。
ゆっくり信仰のもたらす恩恵を受けられないことが無信仰の制約であり、
ゆっくり信仰で禁止されることができることが無信仰の恩恵である)
もしかしたら、制約は重い割に受ける恩恵も大したことはないと思われているのかもしれないが。

恩恵・制約をリストアップしてみる。

恩恵
・信仰値が上がるとステータスが増えていく。最終的には全ステ+15
・祈祷がどれもこれも強い。特に、強力な視界内攻撃や緊急避難の祈祷には目を見張るものがある。
制約
・信仰値の上昇とともに、歩く速度が遅くなる。最終的には、歩く速度が2倍まで遅くなる。
・ただし、遅くなるのは歩く速度だけで、その他の行動速度は何ら影響を受けない。
・加速を禁止される(鈍足を加速で打ち消す戦略は不可能ということ)。
・棄教すると抵抗不可の麻痺が懲罰で飛んでくるので、棄教は実質的に無理。

要するに、全ステ+15という強力なパッシブのうえ強力な祈祷を誇るものの、制約として鈍足になる。
鈍足になるだけでなく、あらゆる加速も禁止される。

一般に、ローグライクゲームにおいて移動速度は重要なパラメータである。
これが重要でないローグライクゲームなどないと思う。
また、加速行動が非常に強力であることにも疑いの余地はない。
crawlにおいてもhasteによる全行動1.5倍速はあらゆるビルド(もちろんゆっくり信仰は除く)における定石となっている。

ゆっくり信仰ではこの定石を根底から覆すような制約を受けるのだから、色物扱いされるのはやむを得ない。
だが、実際のところゆっくり信仰は不安定なプレイを要求する信仰ではない。
むしろ、かなり安定したプレイが可能になる信仰なのである。

2. パッシブの全ステ+15はただただ強い
ゆっくり様最大の魅力は何といってもパッシブのステータス上昇。
crawlはスキル制のゲームで、スキルが最重要なのは言うまでもないのだが、ステータスも実際のところかなり重要。
Str,Int,Dex、この3つの重要ステータスがall+15されるのは、ビルド構築に恐ろしいまでの安定感をもたらす。

具体的に言うと、重戦士ビルドがまるで小型種族のように敵の攻撃を避けまくり、挙句の果てにLv9魔法まで唱え始める。弱いわけがない。

ビルドの対応力を高めようとスキルを分散させ、デュアル化していく場合、大抵器用貧乏になる道は避けられない。
だが、ゆっくり信仰では破格のステータスブーストを生かすことにより、自然にデュアルへの移行が可能となる。
この事実により、ゆっくり信仰では恐ろしいほどの安定感をもって過酷なダンジョンを探索できるのである。
3ルーンならば最強の神様だと言っても過言ではない。

3. 祈祷はどれもこれも強い
ゆっくり様はパッシブが恐ろしく強いのだが、パッシブだけで移動速度や加速を捨てるのはつらいだろう(特に序盤)ということで、親切な祈祷が用意されている。
どれもこれも非常に有用。自前の手札で対処できない事態に遭遇したとき、歩いて逃げられないゆっくり信者は祈祷に頼っていくスタイルを取るのが基本だ。
パッシブによって得られる自前の手札と祈祷をあわせれば、対応できない状況は存在しなくなる。

aa Bend Time: 隣接する敵すべてに確率で減速判定を加える。相手が減速すれば、実質自分が加速しているのと同じなので強い。祈祷スキルと敵のHDに依存して減速確率を決めているのが特徴で、後半のMR-Immuneの敵にも通りうる。

ab Temporal Distortion: 一時的にターンを経過させる(その間@は別空間に隠れている模様)。これも様々な用途に使える重要な祈祷だが、一番の用途は遠距離攻撃もちの敵をこちら側に寄せること。寄ってくれないこともあるので過信は禁物だが、気軽に歩けない局面で遠くの敵をこちらに近づかせることができるのは強い。

ac Slouch: @と敵の速度差に依存したダメージを視界内全域に与える。恐ろしく強い。困ったらとりあえずac連打しとけと言われるくらい。序盤、中盤は困ったらとにかくSlouch連打が基本。終盤は若干なりを潜める。

ad Step From Time: ゆっくり様最終奥義。abのTemporal Distortionが一時的なターン経過なのに対し、こちらは大幅にターンを経過させる。結果として、あらゆる状況からの緊急避難として機能する(しないこともある)。緊急避難手段が少ないcrawlにおいて、祈祷で緊急避難が使えることの意義は非常に大きい。

4. ゆっくり信仰の序盤
ゆっくり信仰は信仰値が****に到達し、slouchを撃てるようになるまでの序盤が非常に辛い。
パッシブのステータス上昇が大したことがないうちに歩く速度を奪われるからだ。
この時期ははっきり言って無信仰未満の強さしかない。
したがって、序盤はかなり慎重に動く必要がある。
序盤から強い強種族・強職で慎重に動いて、****まで頑張ろう。そうすれば念願のSlouchが解禁となる。

Slouchが解禁されれば、困ったらSlouch連打で何とかなることもあり、軌道に乗り始める。信仰値がMAXに到達し、Step From Timeを使えるようになれば、99%勝ちの状態に入ったといっても過言ではない。
大体Lairを制圧し終わる頃には信仰値がMAXになっているので、Lair制圧でDCSSが事実上終わるというわけだ。
ラスボスはDeath Yakあたりだろうか。

5. ゆっくり信仰の中盤&終盤
信仰値MAXから文字通りの無双を始める。
パッシブのステータス上昇によって重鎧の上から回避を機能させるのが容易なので、敵からまともにダメージをくらわない。飛来物阻止(重鎧の上から唱えられる!)をかけておけば遠距離もち相手に歩いて距離を詰める舐めプすら可能。囲まれても適当に斧を振り回していれば万事解決、ピンチになったらac連打するかadで時間から離脱するだけの簡単な作業。

ゆっくり信仰は、パッシブのステータス上昇を活かすことで気軽に歩いてもほとんど死ななくなる。得られる恩恵を活かすことで、受ける制約その一を事実上骨抜きにできるのだ。
(制約その二 加速できない はどうあがいても無効化できないので諦めるしかない)

ここで注意が必要なのは、「ほとんど」という点。残念なことに、気軽に歩いたら死ぬ場合もある。
だが、死ぬケースは3ルーンではごく少数なので、そこは祈祷か、破格のステータスブーストで得た自前の手札で対処すれば何の問題もない(15ルーンだと気軽に歩いたら死ぬケースが増えるので、自前の手札が不足していると祈祷に頼らざるを得ない局面が多くなって辛くなる)。

重要なのは、今歩いていい局面かどうかを見極められるようになること。
見極められるようになれば、最初に思っていたよりもゆっくり信仰はずっと気軽に歩けるという真実に気づくことだろう。

6. ゆっくり信仰に向いている種族とは
まず向いていない種族から挙げる。セントール、スプリガン、猫。こいつらは常時俊足を前提とした動きをする種族なので、ゆっくりとの相性は悪い。

逆に言うと、常時俊足を前提としない種族であれば基本的に何でもいけるはず。
敢えて挙げるならば、最近追加された種族であるアリとの相性が抜群。

アリはスキル適性が優秀であるのみならず、両手武器と盾の両立が可能であるといったクレイジーな特性を付与されている。
代わりに、常時停滞のため加速できないし、テレポや瞬間移動で逃げられないのが難点。
アリで安定して勝とうと思うならば、常時停滞をカバーする(=緊急時に祈祷で逃げられる)信仰にする必要があるのだが、その中でクレイジーなパッシブを与えてくれる(=平常時でも神の加護が機能する)のはゆっくり様だけというわけだ。

アリほどゆっくり様との相性がいい種族は他にはいないだろう。一番のオススメ。