@ゲー単走部

ローグライク雑記。変愚蛮怒、DCSSなど。

リメイクDQ5は神ゲーである

ローグライクと何の関係もないけど、DQの記事書きたくなったのでつい。最近ふと思い立ってリメイク5(DS準拠のスマホ版をプレイ)をとりあえずエスタークぼこるまでプレイして面白かったので色々感想など。

簡単にまとめると、今までDQ5SFC版しかプレイしたことがなく、リメイク版のプレイは初だったので、非常に新鮮に楽しめた。そのうえ、リメイク版5のゲームバランスを非常に好きになった。

 

オリジナル版とリメイク版をともにプレイしたDQは今のところ5だけで、他の作品のことは正直わからないのだが、はっきり言ってオリジナル版とリメイク版は完全に別ゲーだと言ってもいいと思う(別ゲーでないならリメイクの意味がないのである意味当たり前。他の作品も見た感じではどう見ても別ゲーである)。

そして、このリメイクDQ5のバランスを高く評価したい。(とは言うものの、DQのリメイクでクソなのは6くらいで、他は全部良リメイクだと思う、見た感じね)

 

具体的にどうバランスが大きく違うのかというと、雑魚敵エンカとボス戦、どちらに重きを置いているかの違いが非常に大きい。

(1) SFC

SFC版はいかにも昔のゲームで、非常に雑魚エンカ数が多い。マップ切り替えするだけでエンカするゲームである。しかも、エンカしたとき、敵が上下にぎっしりつまった通称上下エンカとかもある。うんざりする。勘弁してほしい(切実)というのは、きっと多くのRTAプレイヤーが思っていることだと推察する。

そのくせボスは妙に弱い

異常なほど弱い。正直普通にプレイして苦戦するボスは、エスターク以外一切考えられない

幼年期に強いボスなどいない。

青年期は、前半の溶岩原人がスライムナイト縛るとかなりの強敵、くらい。普通にやるとホースデビル*nの方が怖い

後半の強敵としてよく挙げられるのは、ゲマ、ブオーンだが、SFC版のこいつらは所詮一回行動である。

ゲマはまあ強敵といえるだろうが、普通にやるなら麻痺が怖い程度。麻痺耐性がスカスカな偏ったPTや最近のRTAに見られるような低レベル突撃などしない限り負けは滅多にない。正直ゲマより通常エンカのホークブリザード*nの方が怖い……

極めつけに酷いのが、ラスボスの弱さ

SFCDQ5のラスボスは、DQ史上最弱のラスボスの一人だと言っても過言ではない

(あまりに弱く、最近のRTAではフバーハさえ使わずにボコボコにされてる有様である)

PS2DQ8のラスボスといい勝負してる(ちなみに彼はリメイクでまともに強化されたらしい)。

 

なぜこんなにボスが弱いのか。恐らくだが、救済措置なのではないかと考えている。

というのは、DQ5には強いモンスター、弱いモンスター色々いるのだが、プレイヤーが誰を仲間にしているかわからない。だから、仮に弱いモンスターがメインであっても、ボスに勝てるようにしたのではないか、という推測をしてみた。

のだが、正直この説は苦しい。なぜなら、青年期後半に、サンチョ、男の子、女の子という加入率100%の人間(しかも強い)が加入するからだ。

青年期前半で弱いモンスターを主力にしていたとしても、青年期後半では強キャラの加入が確約されているので、特別苦戦することなくボス戦を戦っていけるだろう。

 

(2) リメイク版

雑魚エンカが非常にうざく、その代わりにボスがクソ雑魚のSFC版と比較すると、リメイク版は非常に対照的である。

雑魚エンカがSFCほどはうざくなくなり、代わりにボスが大強化されている

ボスの強化が印象的で、ボス戦だけで評価するなら、難易度は大幅上昇したといっていい。具体的にどう強化されたかは、記事の最後にずらずら書き連ねてみる。

雑魚エンカがうざくなくなったというのはどういうことかというと、PS2版では個人逃げができるようになった。1人1人が「逃げる」コマンドを選択できて、SFC版と違い、馬車外に4人出せるので、1ターンに4回逃げ判定をいれられるわけである。

そもそもエンカ率自体が下がっていることもあり、道中の雑魚敵から逃げることは非常に容易い。超快適。

それだけでは難易度がただ下がるだけなので、引き換えにボスが強くなったと見ることもできる。

また、DS版では残念なことに個人逃げはできなくなっているが、代わりにマップが狭くなり、エンカ数が劇的に減っている。(そのうえ、風神の盾の効く/効かないの判定がザキ判定からニフラム判定に変わったため、これを駆使することで対応逃げの難易度は大幅に下がったともいえる)

 

私はこのバランスが非常に好きだ。

雑魚敵から逃げやすくなったといっても、ボスが強いので、(はぐれ狩りとかに手を出さない限り)結局は雑魚敵はしっかり狩らないといけない。

だから、SFC版が(エンカが多いため)雑魚敵狩りゲーで、PS2版が(エンカから逃げやすいため)雑魚敵逃げゲーだというのは間違いだと思う。

むしろ逆だSFCDQ5は、(ボスが弱いため)結局のところ逃げゲーに帰着するという事実は、近年証明されてきている。

フバーハなしのラスボス戦の戦術、低レベルゲマ戦の戦術、危険なエンカに対する安定した対応逃げの手法などが確立されていなかったため、従来狩り必須のように思われていただけである。

要するに、ボスが弱いんだから、逃げられるなら狩る必要なんざねーよってことだ。

雑魚敵から簡単には安全に逃げられない(それでも1逃げ率は50%はあるらしい)という事実で難易度を上げているのがSFCDQ5であるため、その前提が崩されると何とも味気ないゲームに見えてくるのである。

 

SFC版とリメイク版、どちらのバランスが望ましいのか、答えは出ない。

どちらの方が総合的な難易度が高いといえるのか、これも人によって答えは違うだろう。

ただ、最速・最安定の快適攻略チャートを知っている前提なら、リメイク版の方が難易度は高く、だからこそ面白い。

逆に、知らない前提なら、SFC版の難易度は高く見え、リメイク版はゆとり仕様ゲーに見えるかもしれない。世間一般的にはそうなのかもしれない。

 

gdgd書いたけど、攻略情報が公開されてなお面白いリメイクDQ5神ゲー

 

PS2版 ボス戦がどう難易度が上がったか一覧>

まず、全体的な話なのだが、PT人数が3人→4人になった(一見するとゆとり仕様)代わりに、プレイヤーに不利な変更が多くある。

・AIが無能
・全体的に攻撃力が上がっているボスが多い
・アイテムの売却値段が購入値段の3/4から1/2に下がったため、装備を整える金策がきつい
・スカラ、スクルトによる守備力上昇量が従来のほぼ半分になったのに、ルカニルカナンによる守備力低下量はそのまま
バイキルトは従来攻撃力が2倍になる呪文で、DQの計算式上与ダメは2倍以上になったのだが、リメイク版では与ダメ1.8倍になり、深刻な弱体化を食らっている
・火炎の息のダメージが30-40から40-60と超絶な進化を遂げ、青年期前半のボス戦の難易度が急上昇

・ターン経過でマホカンタが自然解除されるようになった

グランバニアの宝物庫(幸せの帽子やエッチな下着が置いてあるところ)に入るには最後の鍵が必要になった
・山彦の帽子の削除

プレイヤーに有利な変更は、PT人数が3人から4人になった点、追加モンスターの一部が強力(エビルアップル、おばけきのこ)な点、
後は気合ためがちゃんと使える特技になった点くらいだろうか。

あと名産品システム。安眠枕やコワモテカカシによる状態異常は言うまでもないし、終盤に世界樹の葉を簡単に量産できるようになるあたり。(最後の奴は通常プレイにおけるザオリクの存在価値を完全に奪っているので、正直酷いと思う)

まあそれくらいだろう。

・親分ゴースト:あまり強くなっていない。ただ、レヌール城のエンカ数が減った→入手経験値が少ない→SFC版より挑むレベルが1低いのできつい、という強化はされているが、RTAとかしない限りこの強化は認識されない。
雪の女王:ベラが命令を効かなくなり、ルカナンを簡単に撃ってくれないので難易度が急上昇。リメイクDQ5最強ボスの一人でもある。こういう難易度の上げ方はいいのか、と疑問は感じる。
・ニセたいこう:攻撃力が高くなりすぎ、火炎の息も痛い。SFC版とは大違いだ。つえー。
・溶岩原人:火炎の息のダメージの上昇、スカラの弱体化により難易度アップ。ただ、SFC版では1体*3だったのが、1グループに変更されたので、状態異常は使いやすくなっている。面白い変更だと思う。
カンダタ:青年期前半最強ボスともいわれる。RTAでボロンゴを回収するのは主にこいつのためとも。攻撃力が200を超えており、痛恨の一撃の威力はラスボスの215すら超えている。刺されば防御とかしてないと確実に死ぬ。SFC版ではただのパンツマスクだった・・・
オークLv20:そこまで強いとは思わないが、それでも強くなってるのは確か。
・キメラLv35:デモンズタワー真のボスともいわれる。1-2回行動に変更されており、運悪く全体攻撃を連打されるとかなりしんどい。
・ジャミ:キメラLv35に比べるとインパクトは劣るが、やはり強化されている(攻撃力、HPの増加)。SFC版ほどは単騎撃破は簡単にはできない。
・ゴンズ:打撃バカなのだが、その打撃の威力がSFC版より大幅に上がっているので、油断してると危ないが、通常プレイなら大丈夫だろう。
・ゲマ1戦目:青年期後半最強ボスの1人。SFC版では焼け付く息が脅威だったが、リメイクでは1戦目では使ってこない。代わりに1-2回行動に変更されており、レベルが低いとまるで手出しができなくなっている。RTAではぐれを狩るのはこいつのため。バイキルトが弱体化されているため、ルカニ等で守備力を下げないとまるでダメージが通らない。
ブオーン:青年期後半最強ボスの1人。SFC版では1回行動の雑魚だったのに、リメイクでは1-2回行動に(ゲマと同じ変更)。しかもルカナンを唱えるようになっており、スクルトの弱体化もあってかなりきつい戦いになる。
ラマダ:あまり強い印象はないが、油断してると危ないかも。通常プレイなら大丈夫だろう。
イブール:ローテーションが頭よくなってる。そこまで強くはないけど、油断してると危ない。
・ゲマ2戦目:ゲマ1戦目ほどのインパクトはないが、輝く息のほか、焼け付く息を使うようになっており、非常に危険(特にDS版は麻痺の耐性貫通率が上がってるらしいから要注意)。ただ、1戦目と違い、魔界in以降での戦いなので、賢者の石含めこちらの対応力は上がっている。
ミルドラース第一:奇数ターンに必ず輝く息を撃って来るなど、ローテーションが頭よくなってる。諸事情により、PS2版ではSFC版ほどは楽に召喚されたキラーマシンへの対処ができないので怖い(キラーマシンへの対処が最も容易なのは、風神の盾が強化されたDS版)。
ミルドラース第二:SFC版みたいに運で弱・中・強が決まるわけではない。残りHPで形態が分かれており、全部で3種類の形態。それぞれの形態の行動ローテがSFC版より遥かに頭がいい動きなので、非常に辛い。SFC版と異なりルカニ無効であり、思考停止バイキルト吹雪の剣連打で勝てるほど甘くない。最終ローテの痛恨の一撃の威力は215であり、非常に脅威。SFC版では痛恨の威力はたった145だったので、これだけ見ても大幅な強化。
エスターク:これについてはSFC版とどっちが強いのかわからない。バイキルト弱体化してる上山彦帽子もない、と辛いのは確かなのだが、4人PTなので、PTに無理なくラリホーマ要員を入れられるなどのメリットもある。ガップリン強いよオススメ。

全ボスが強化されているといえるのだが、やはりラスボスが強くなったのはいい変更だと思う。まあ、それでもザオリクあればそこまで強くはない(通常プレイなら容易に達成)ので、やはりDQ最弱のラスボスの汚名は拭えない。ラプソーンはかなり強くなったらしいのに・・・。